1. はじめに:NISA制度が投資への扉を開いた
私が投資を始めたきっかけは、「働かずにお金を得たい」という願望でした。毎日の労働だけに頼る生活に疑問を感じ、経済的な自由を目指す方法を模索していた中で、NISA(少額投資非課税制度)に出会いました。「税金がかからない」という仕組みが初心者にとって魅力的で、2014年にNISA口座を開設し、投資人生の第一歩を踏み出しました。
初めて購入したのは日経平均に連動するインデックスファンドと、大学で学んだ専門分野に関連するアクティブテーマファンドでした。これらを選んだのは、自分が知識を活かせると感じたからです。値動きに一喜一憂する日々を過ごしながら、投資の基礎を学び始めました。この時期の経験が、その後の投資スタイルの土台となりました。
2. 10年の歩み:インデックス投資で得た教訓
1年目:初めての投資と学び
最初は少額からスタートし、インデックスファンドとテーマ型ファンドを運用しましたが、基礎知識の欠如から市場の動きに振り回されることもありました。
2年目:入金の手間で停滞
2年目は、証券口座への入金が面倒で投資を一時中断してしまいました。この経験から、「仕組み化」の重要性を実感します。
3年目:8資産バランス型ファンドへ挑戦
分散投資の考えを取り入れ、株式や債券、リートなどに分散された8資産バランス型のファンドを購入。これによりリスクを軽減しながら、投資の継続を意識するようになりました。
5年目:S&P500に注目
米国市場の長期的な成長性を信じ、S&P500連動型ファンドを購入。リターンが高く、成績も良好でしたが、アメリカ市場への集中投資に不安を感じるようになりました。
6年目:コロナショックを機にオールカントリーへ
コロナショックを機に投資を全面的に見直し、全世界の株式に投資するオールカントリー(オルカン)に切り替えました。特定市場への依存を避け、分散投資の力を最大限に活用できる商品に出会ったのです。
3. 本格投資開始:オルカンとの出会い
YouTubeの両学長のチャンネルで「オルカン」の存在を知り、さらに「投資の大原則」という本で分散投資の重要性を学びました。S&P500はアメリカに集中しており、他国が成長した際には投資商品の入れ替えが必要になる可能性がありました。一方、オルカンは世界全体を対象としているため、運用の手間が大幅に軽減されます。
オルカンの最大のメリットは、1つの商品で全世界の成長を取り込めるシンプルさにあります。リターンはS&P500より若干劣ることもありますが、長期的な安定性を重視する私には最適な選択肢でした。
4. オルカン運用の実態
運用方法と投資額
- 生活防衛資金として110万円を別口座で確保。安心感を得るため、基本額100万円に余裕資金をプラスしました。
- 生活資金用口座に1~2か月分の給与を保持し、日常的な支払いに備えています。
- 残りの資金は、オルカンの購入に集中。月15万円を積立設定しています。
セミリタイアを目指す工夫
オルカン投資開始後、本気でセミリタイアを目指すことに決めました。実家暮らしで固定費を抑え、給与水準の高い職へ転職することで投資資金を最大化しました。
ポートフォリオのシンプルさ
生活防衛資金と生活資金を確保した上で、それ以外の資金はほぼ全てオルカンに投じています。これにより、全世界の成長に乗る効率的な運用が可能です。
7. 未来への展望:これからの資産運用計画
これからの計画:3つの柱
- 新NISAの枠を活用
新NISAの1800万円枠をゆっくりと埋めていきます。最速にはこだわらず、生活を楽しみながら確実に進める方針です。 - イデコの開始
2024年12月から申し込みが簡単になるイデコをスタート。投資商品はオルカンを選び、老後資産の形成を加速します。 - 現金比率の増加
生活防衛資金を100万円から200万円に増やし、より安心感のある資産構成を目指します。
8. まとめ:インデックス投資の魅力と成功の秘訣
初心者へのアドバイス
- 貯金から始める:まずは生活防衛資金を確保すること。
- サポートを受ける:ネット証券の口座開設は初心者にとって面倒なので、経験者がサポートすると良い。
- 少額から始める:投資金額は本人が無理なくできる範囲で設定し、長期・分散・低コストを意識すること。
- サポートセンターになる:投資に関する質問や不安を解消する役割を担うことで、初心者が安心して続けられる。
投資を楽しむためのマインドセット
投資そのものは楽しんでいませんが、「お金が増える」仕組みを活用するのは非常に楽しいです。投資にかける手間を最小限に抑え、その分の時間を他の好きなことに使う。このスタンスが、私にとっての投資の成功を支えています。
このようにして、インデックス投資は私の人生を豊かにしてくれるツールとなりました。投資をシンプルに楽しみ、無理なく続けることが、成功への近道だと確信しています。
コメント